2004年 5月 31日
外資系企業って!?: 日米の顧客の相違
Max です。外資系に勤務しIT業界に15年います。顧客のIT投資に対
する考え方は、日米で大分異なることを本日ご紹介致します。
1996年のことです。日本であるバージョンの機器を始めて導入しよ
うとしたときのことです。まだ、日本ではリリースになっていないそ
のバージョンのソフトウェアをある外資系の会社は導入しようとしま
した。
アメリカでの実績がありそれを導入することにより確実に会社にメ
リットがあることを理解していたからです。。
アメリカ人が、「ある問題点を解決する」ためにシステムを導入す
るのに対して日本人は右にならえの考えが今でも多いですね。
検討方法も機能の数が多いとか価格が安いとか名のあるメーカーの
製品なのかで選択したりします。
特に金融系は、ある会社で導入されると横並びでどんどん納入され
ていきます。他の会社が使用していることで安心するのです。また、
彼らは情報交換をしており、良い情報も悪い情報も共有しようとしま
す。
経営者がシステムに興味をもち会社の問題点を解決するためにシス
テムを導入したいと思っているとき、システムは非常に効果を発揮し
ます。
最近では、CTO (Chief Technology Officer)が日本でも置かれるよ
うになりましたが、本当に機能しているのでしょうか?
先ず会社の問題をどう捉えているかが出発点となります。「収益を
上げるためのシステム」なのか?「コスト削減をするためのシステム」
なのか?「情報共有をするためのシステム」なのか?
そしてその問題点を解決する仕組みを導入する必要があるのです
私の会社の営業本部長が日本の顧客をつれアメリカの顧客を3ヶ所
訪問しました。「どうして(そのシステムを)導入したのですか?」
と質問すると各社のITマネジャーの人は明確に回答したそうです。
3社のうちの1社では、インターネットを利用して6~7割を自動
受注しています。しかしコールセンターで、もっと電話での受注を増
やそうとしています。
単純に考えるとWeb サイトを構築し自動受注すればコスト削減とな
るわけで理想的ですね。Web サイトですとその会社の売上は、1アク
セス当たり80ドルです。しかし、これをコールセンターで電話で受け
るとアップセリング(より価格の高い商品や付加価値の高い商品の販
売促進)ができ1電話当たり130 ドルになるそうです。
アップセリングは人間でないとできないわけです。だからそのため
にはシステムを導入し、20秒以内に80%の電話に対して応答する必要
があるという。
ここまで来るととシステム導入はビジネス戦略と言えますね。この
米国の会社を訪問した日本の顧客は、「問題点を解決する」ためにシ
ステムを導入するという単純明解なことを学んで帰ってきました。
